み…水…
もとい、今日はお菓子を求めこの町へやって来たのだった。
一子相伝系スイーツブロガーカヲルのブログへようこそ‼ ほわたァッ!
▲十日町の甘党たちの根城
ここ十日町で木村屋といえば、銀座木村屋などでは断じてない。開店時間は8:30、朝から無料のお茶もいただけるここ、お菓子処木村屋のことだ!それに比して銀座木村屋の開店時間は10:00…スローすぎてあくびが出るぜ。
▲この町の菓子はおれが守る
木村屋の歴史は古く、2000年間他門に敗れたことはない…もとい創業大正12年という老舗の菓子店である。
この駅通り本店は2015年に改装を施されているが、長きに渡り積み重ねられた伝統と格式は百烈拳ばりにビシバシ感じられる。そんな老舗菓子店に、なにやら『あささささ』なる謎のお菓子があるというではないか。聞いたこともない正体不明な強敵(とも)がこの店の中に…
これは決着(けり)をつけねばなるまい。
▲魅惑的な洋菓子の危険な誘い
店内に入ると、まずは豊富に並ぶ洋菓子に目を奪われることだろう。シュークリーム…エクレア…アップルパイ…どれも美味そうだが、どれも聞いたことがある名前だ。
謎のお菓子との対峙を望むおれの前では、ショーケースの中から微笑むメジャーな洋菓子など、ただの小麦粉と砂糖と乳製品の塊にすぎん。貴様たちではおれは倒せん‼
サ、サバランだと⁉
あまり聞いたことの無い菓子名…この生地肌の照り…そして無防備かつ挑発的に中から顔を覗かしている大量のクリーム…な、なんて魅力的なんだ…かつて知らぬ間に、これほど心の近くまで獲物に接近を許したことはない。
だが、こいつは "あささささ" では決してない。やめておけ。おれの背後を取ることはできん‼
今日はバイクで来ちゃったから、柔らかくて不安定で要冷蔵なケーキ類はなんとしても買って帰りたくない。ヤダヤダヤダ~!
不幸な時代だ。
▲"あささささ" ヤツの正体とは…
そんな時のお土産チョイスは、焼き菓子の中でこそ真価を発揮する。
そしてその中に…ヤツは居た!
これが十日町銘菓『あささささ』だ、ほわたァッ!
手で触ってみると、柔らかそうな生地の肌色に反して意外と硬い…いやむしろカチカチ!
初めてのお菓子の前で、動揺は禁物だ。目で追うな、心でお菓子を見るのだ。
▲これぞまさに動と静、烈と粛
硬い生地と柔らかいクリームが、ここ十日町で出会ったが宿命。たいへんに美味だ。
"あささささ" は洋風せんべいヴァッフェルというジャンルのお菓子、つまり固焼きワッフルにバニラクリームを挟んだお菓子だそうなのだが、洋風せんべいだのヴァッフルだの聞き馴染みのない言葉よりも違和感のある "あささささ" ってなんだ⁉ いったい何者なんだ⁉
あささささ‼ ほわたァッ!お前の名前の謎は見切った!
"あささささ" とは十日町の方言で「ああしまった、大変だ」という意味らしい。つまり「あちゃ~」「へたこいた~」「fu○ked up!」ってな感じだろう。なかなか洒落てるな。あさっ‼ あささささ‼
そうと分かれば、お前はもう食べている…サクサク…モグモグ…うま~。
▲こっちもDangDang気になる
あと、同じく十日町銘菓のまろん饅頭『だんだんどうも』も手に入れたぞ。
この "だんだんどうも" というのも十日町の方言で
「いつもどうも」という意味らしい。
つまり「いつもブログを見ていただいてありがとうございます~♥️」ということだ、ありがとな‼ ほわたァッ!