『パイおまんくり』という妙な名前のお菓子があると聞いたら、もう居ても立ってもいられず富山県まで冬装備で走るってもんでしょ。
ホント、まだまだ知らないお菓子ってたくさんある…世界(北陸)って広いなぁ。
とはいえ、富山県には他にも美味しいお菓子がい~っぱいあるので、それはそれは目移りしちゃう。
例えば…
『甘金丹(かんこんたん)』!
ふわふわトロトロで美味しい~。
『三角どらやき』!
アンコぎっしりで美味しい~。
でも今日は『パイおまんくり』!
富山市八木山の御菓子司『磯野屋』の『パイおまんくり』!
満を持しての『パイおまんくり』!
パイでおまんでくりなアイツ『パイおまんくり』!
しかしこの『パイおまんくり』いったどんなお菓子なのか謎のベールに包まれたまま。
パイって云うんだからパイ生地を使ってるお菓子だと思うんだけれど、どんな姿でどんな味なのかまったく想像もつかない…
以前に『おまんた』というお菓子があると聞き、急ぎ新潟の糸魚川へマッハ乗りで駆けつけたことがありました。
そうして手にした『おまんた』は細長くて、中身は白餡の美味しい洋風焼き菓子だったのでした。
というコトは、同じおまん系のお菓子とすると形は細長くて…おそらく焼き菓子で…おおむね中身はアンコが入っていて…
っておまん系菓子ってなに?そんなカテゴリーあるの?
店内を物色すると、あったあった『パイおまんくり』!カウンター横の目立つ場所に山と積まれていました。ひとつ税込150円。
購入の際は店員さんに、「パイおまん、くり(くれ)!」とせがた三四郎の「セガサターン、シロ!」のあの感じで声を掛けましょう。
紙袋に『パイおまんくり』を詰めて貰ったら、後はドカモンに跨りパイまん背負って一目散に富山を離れるのみです。一刻も早く食べてみたい!
富山名物ます寿司や白えびなどの魅力に悩まされながらもアクセル全開!ハングオン・オフを駆使し法定速度で帰路につきます。
ヘルメットを脱ぎ、自宅内を歩きながら慌ただしく装備を解き、ボブルビーから『パイおまんくり』を取り出し念願のご対面です。
これは…パイ生地に包まれたお饅頭かな。
糸魚川の『おまんた』は方言で「お前たち」という意味でしたが、『パイおまんくり』は京都で修業された磯野屋のご主人が商品名を決める際、「パイのお饅頭だから『パイおまん』」という藤川球児の火の玉ストレートばりのド直球で名付けたというのですから、こちらとしてはただ見送り三振するしかありません。
あとは「くり」ですが…
もちろん中には栗が入っていました‼ またこの栗が大きい!
サクサク…モグモグ…美味しい~!
パイと黄味餡と栗が、清々しい秋に織りなす三重奏。みなさまも富山にお行きの際は、お求めになってみてはいかがでしょうか。
あ、駐車場もありますのでご心配なく~。