「モグラ駅」それは地下深くにホームが設置された鉄道駅の通称だ。
要するにただの駅なのだけれど、地上から見えないがために秘密基地のようなワクワク感、アンダーグラウンドがゆえに秘密結社のような特別感、つまりは秘密取扱者適格性確認制度のような前時代感とロマンを感じるアンダーパワースポットなのである。
今回は全国に点在するモグラ駅からモグラ3匹…もとい3駅を紹介したい。7月だというのにすでに猛暑、いや酷暑、いやさとんでもないっ暑が続く昨今。涼しい地下へモグり、熱中症予防にも役立てて貰えれば幸いだ。

土合駅
利根川の源流にして首都圏の水がめである群馬県みなかみ町。山ん中の群馬のさらに山ん中、いわば山のマトリョーシカのような環境に土合駅は存在する。そして今も昔も日本一のモグラ駅として、全国津々浦々のモグラ駅の頂点…もとい底辺に君臨している。
モグラ駅を愛して止まないモグラーたちが、一生に一度は詣でてみたい、モグってみたいと熱望する聖地土合駅。
その理由は簡単明瞭、明朗会計、出前迅速だ。
「この先階段462段」と、まるでダイイング・メッセージのように震える字で書かれた案内表示。そう…
なんとここは地上駅舎から地下70mにあるホームまで、462段もの階段を昇降しなければならない圧倒的高低差のモグラ駅なのだ‼ いや、ダル~ッ!
残念ながら(モグラー的にはご褒美だが)エレベーターやエスカレーターなんて文明の利器はここには存在せず、あくまで人力で階段を行くストロングスタイル。階段途中に何脚かベンチが設置されており、休み休みの昇降やむなしの環境だ。
普段から「駅まで徒歩で10分」など案内されることはあるが、「駅内は地上から地下まで徒歩で10分」なんてのは聞いたことがないだろう。もしあなたが、駅到着時にトイレへ行きたくなったら絶体絶命。地上トイレまでには462段の階段が立ちふさがり、迫りくる生理現象は待ったなし。まさに前門の虎、肛…後門の狼といったまさにクライシスだ。
つまりこの乗客たちはみな…
全員がこの階段を昇らなければ、地上に出てお天道様を拝むことは二度とないのである。ああ、神様仏様…いや、ダル~ッ!
この圧倒的スケール、有無を言わせぬ非日常感、祈りを捧げたくなるような荘厳さ、そして体力と時間のムダ、まさに日本一の称号に相応しいモグラ駅だ。
モグラメーター
深 さ:★★★★★
非日常:★★★★★
疲労度:★★★★★

筒石駅
二つ目は新潟県糸魚川市の筒石駅だ。
山ん中の土合駅は海抜665mだったが、筒石駅の海抜は66m。群馬や長野県民にとって海抜66mなど既に海に足を入れているのと同然。ワンピースにつば広の帽子、フラットサンダルでゴールデンレトリバーと波打ち際を散歩しているのと同義語だ。
そんな海近の筒石駅だが、ちかはちかでも当然地下にある。
地上駅舎から地下ホームまでは40m。移動には約290段の階段昇降をする必要がある。やはり残念ながら(モグラー的にはご褒美であり、モグラーのMはマゾのMだ)エレベーターやエスカレーターは無く、頼るは己が足のみだ。
筒石駅の特筆すべきは、その独特な地下通路環境にある。
地上から遥か地下にあるため空気はヒンヤリかつ湿気を帯び…つまりジメジメ。やなせたかし先生はここで「かびるんるん」を着想したのではないかと思えるほどカビっぽく、心なしか通路内も緑色に見えてくるからたまらない。
地下通路から、さらに上りと下りのホームへと続く階段への分岐点。また階段だ。
筒石漁港や漁村が近くにあり住民が日常で利用する駅だが、2024年調べでは1日平均乗車人員は10人とのこと。
この日は…この日もなのか駅には人っ子一人見当たらず、自分以外に生命を感じられない映画「アイ・アム・レジェンド」状態の私。「メーデー、メーデー、聞こえますか…」とスマホで誰かに発信したくなる心細さ…
いや、こわ~っ!
そして、もっと恐ろしいのが…
ゴゴゴゴゴ…
ゴゴゴゴゴ…
ゴガガガガーッ‼
チビっちゃう程の轟音と吹き飛ばされそうな風圧で、やっと動くものに出会えたという安堵感をもブッ飛ばす通過列車の迫力というか暴力。いや、こわ~っ!
筒石駅は国道から近く、漁村の大切な公共交通機関のくせにこの仕様。モグラ駅の魅力の一つである非日常をこれでもかと体現するここに行けば、普段なに気なく過ごしている日常の隣に、非日常は存在するのだという事がよくわかるだろう。あるさお前の家のそば 言うこときかない悪い子は 夜中迎えにくるんだよ…来ないけど、筒石駅。
モグラメーター
深 さ:★★★
通路度:★★★★★
怖 さ:★★★★★

美佐島駅
三つ目は新潟県十日町市の美佐島駅だ。
町だか市だかなんだか判然としない十日町市は、同じ新潟でも筒石駅のある糸魚川市と違い海からはかなりの距離がある。もし日本が海あり県と海なし県で対立するような一朝事あらば、海ありサイドの新潟に属しているにも関わらずひょっとしたら海なしの長野に寝返る可能性もあるくらいの山ん中、それが十日町だ。
美佐島駅は日本で数少ない山岳トンネル内にある鉄道駅であり、これはもう立派なモグラ駅なのである。
地上駅舎から地下ホームまでは10m。63段の階段を降り…
あれ…もう着いちゃった。
えっと…気を取り直して、地下ホームは列車通過時の風圧を防ぐため二重の鉄製扉で仕切られており、列車が来ない間は施錠されいる。大変な厳戒態勢だ。
と思ったら、「間もなく列車が到着する」とのアナウンスと共にあっさり開錠。すんなりホームに入る事ができ…
……
コトトン…コトトン…
コトトン…コトトン…
プシュ~
「美佐島~美佐島~」
………
モグラメーター
深 さ :★
優しさ :★★★★★
ほのぼの:★★★★★
おわかりいただけただろうか。
長野県に行くと必ずや目にするこの缶、知ってる?



そのため、入った店の七味が礒五郎じゃなかった時はガックリうなだれ…






私も描いてみたよー😁
駅で食べる物といえば「そば」だろう。
麺という括りではうどんだってソーメンだって、なんだったらフォーだって美味しいけれど、駅といえば立って食べるそばにこそ風情があり、日本古来の詫びと寂び、そして同時にどことなく漂う哀愁をも啜ることにカタルシスがある、もはや伝統芸能に近い最適解の組み合わせだ。
・駅そばの様式美
そんな駅近や駅地下より駅そば大好きな私の、固定概念を打ち破る駅そばが山梨県の小淵沢駅にあったので震える手で筆(スマホだけど)を取った次第だ。
・八ヶ岳高原の表玄関
その小淵沢駅の、モダンな駅舎の2Fに駅そばが営業をしている。
その名も「丸政」という、中央本線や小海線を利用する乗客がひっきりなしに出入りする大変な人気店だ。
・ノーリミット駅そば
丸政でそばを食べるなら、「山賊そば」という物騒なネーミングのそばを討伐…もとい食べるべきだろう。
アツアツのそばが美味しいのは言うまでもないが
山梨県のお隣、長野県の郷土料理「山賊焼き」の存在感たるや!
・駅そばニュージェネレーション
カウンターへ陣取り静かに瞑想する私の前に、食券でオーダーした『コラチャー黄そば』が着丼した。眼前を一面大量のネギと巨大な肉の塊に塞がれ、肝心の黄そばがまったく見えない…おのれ~。果敢に丼へ箸を入れ、黄そばをリフトアップすると…

時代は変わった…。そして黄そばメチャ美味しかった。
ファミマのコーヒーが、さらに美味しくなったんだってー!
たまに飲むけど、「うまさに驚け」ってそんなに変わったんだ。
・斜め上のコーヒー愛
和菓子です!
カレーです!
カレーは辛ければ辛いほど、より食後のコーヒーに合うと思うんです。
そして栄えある【第1位】は…
rrrrr…(roll of drums)
嗒嗒嗒嗒…(打滚奏)
・好吃ー!
・担心ー!
ちなみに宝来軒さんの「炒めそば」は、油をメチャ使ってテラテラしてるのに…
ちょっとやそっとじゃすすれない謎仕様!
でもその後に飲むコーヒーときたら…
プハ~ッ!サイコー!
もつ煮って美味しいですよね~!と同調圧力を掛けたところで、わりと好き嫌いが分かれる食べ物なもつ煮。
それは先月、まだ山々に残雪残る群馬県へバイクでお邪魔した時のことでした。
それもそのハズ、この土合駅は別名「日本一のモグラ駅」とも言われていて、なんと地下深〜くにホームが設置されているという、知る人ぞ知る観光地。ディープスポットなのです。モグラだけに。なんちって😸








さて、そんなこんなで地下ホームまで続く往復924段の階段を昇り降りしたら、そりゃもうお腹ペコペコですよね。
足だってプルプルですが、なんとかバイクに戻り
ハンドルにしがみつくようにしてバイクを運転し、ホウホウのテイで辿り着いたのが土合駅から走って数分のいさごや湯原店さん。
ヘルメットを脱ぐのももどかしく、もつ煮定食(税込830円)を注文。
もつ煮が着くや否や、すかさずホカホカご飯の上に乗っけて口に運ぶと…