『昆布パン』って知ってます?
以前、友人からお土産に貰ったのですが、その時の私は内心「昆布とパンって…合うの?」という以前に、なにしろ手にした昆布パンの包装は頼りないくらい簡素だし、商品シールのデザインはこれでもかというくらい素朴だし、肝心の昆布パンのビジュアルはアレだしと、ずいぶんと戸惑ったものでした。
ところがこの昆布パン、食べてみると~…アラ美味しい!
あっという間に平らげて、それから数週間が経ったある日、「また昆布パン食べたい!」という強い衝動に駆られ、手に入れるためバイクに飛び乗ったのでした。
・昆布パンはどこで売っているのか?
友人に購入した場所を訊くと、富山県で買ったとのこと。そういえば、商品名に富山の『昆布パン』と書いてありましたっけ。
富山県といえば、昆布の消費量日本一でも有名です。その富山県なら嬉々としてパンに昆布を練り込み、率先して販売していてもおかしくありません。
お土産を買うならまずはサービスエリアかなと、有磯海SAに寄ってみましたが昆布パンは見当たりません。なんだかオシャレなパンはたくさん売っているのに…これじゃない…これじゃないよ富山県!
それならと、海の駅「蜃気楼」に行ってみましたが、やはり昆布パンは影も形もありません。昆布パンいったいどこに…昆布パン…まぼろし~‼(蜃気楼)
でも、海の駅のお土産売り場には…
昆布!
コンブ!
KOMBU‼
昆布メチャ大量に、売るほどあるのに!売ってるけど。
餅は餅屋、昆布は昆布屋、もう祈る思いで昆布専門店にも訪れてみましたが、ここでも昆布パンは売っていません。
もしかて京都のお茶屋のように、初見客は相手にしてくれないのかと富山県を疑い始めたその時…
店員さんが歴史ある老舗昆布専門店に対し昆布パンを売ってくれと迫る珍客に同情したのか、「近くのスーパーでフツーに売ってますよ」と教えてくれるではないですか。やったー!
もしアナタが日々、昆布のことで悩み苦しんでいるようなら、一人で抱え込まず昆布専門店へ相談してみてはいかがでしょうか。求めよさらば与えられん。
アクセル全開で向かった先は「アルビス」という名のスーパーマーケット。
北陸地域ではポピュラーなお店のようです。
あったー‼ ありましたー‼ 昆布パン!
スーパーのパン売り場で、大手メーカーのパンと一緒にフツーに売られていました。
そうです、昆布パンはお土産品ではなく、日常的に食べるパンとして販売されていて、富山県民が愛してやまない "ご当地パン" だったのです。どーりでSAとかに無いワケです。
その後「どっからこらっしゃった」と話しかけてきたおばあちゃんと一緒にレジに並び、無事に昆布パンを手に入れることが出来たのでした。
・昆布パンはどうやって食べるのか?
昆布パンの生地には小麦粉と、富山県産の米粉が使われています。そのため食感モッチモチ!そして練り込まれた昆布のほどよい塩味と旨味!噛めば噛むほどに滋味が口に広がります。
もちろん、そのまま食べても美味しいのですが
オススメは、オーブンで焼いて食べること。
生地の香りは芳ばしく、外はカリッ中はさらにモチッ!昆布の旨味もより際立ちっ!焼いては食べ焼いては食べ、ちぎっては投げちぎっては投げ(投げない)の無限パン状態になってしまうので、ダイエット中の方はどうぞお気をつけて。
そしてクリームチーズを塗って食べるもよし!
続きましてはチョコクリームを塗って食べるもよし!
昆布パンの塩味とチョコの甘味、旨味とコクがくんずほぐれつとなり、味のネクストステージへと私たちをいざなってくれるのでした。
美味しい~!
昆布パンは通販等で購入することが出来ないので、富山まで出向き特定のスーパー等で手に入れなければなりませんが、是非ともご賞味していただきたい逸品なのです。蜃気楼と違ってちゃんと売っているので、ご安心くださいませ~だっちゃ。