坂城町にある『スピード麺 めん吉』です。
ここは信州のスピード狂がこぞって集まるラーメン屋。
入るのは二人。出るのは一人。
伊達や酔狂で敷居をまたいではいけない、スピードに魅入られた者たちの闘技場。
フルフェイスにKADOYAのバトルスーツ、それが『めん吉』のドレスコード。
な~んてコトはありません。
おばちゃんが一人でお店を切り盛りしている、普通のラーメン屋さんなのでご安心。
『めん吉』という名前から、てっきり男性が経営しているお店かな、と思っていたのですが違うのです。
その昔、新潟県糸魚川にあった『おっちゃんラーメン』というお店は、店員さんが全員おばちゃんでした。
近くを通ったら必ず寄っていましたが、いつ行っても必ず全員おばちゃん。オールおばちゃん、ノーおっちゃんなのです。
でも辛いラーメン『グラグララーメン』美味しかったな~。
残念ながらもう閉店してしまいました。
・スピードに乗り遅れるないっぽう『めん吉』はまだまだ現役、バリバリ絶賛営業中。
看板の "スピード麺" を、ぜひ味わってみて貰いたいものです。
めん吉の駐車場は広く、敷地内には自動販売機で飲み物と、DVDも販売中。
ラーメンのDVDかしら。
ごめんくだ~い。
入り口に「手作りギョーザ」の看板が。
ギョーザも『スピード餃子』の二つ名を持っていたりして。
・スピード超過に注意店内はアットホームな雰囲気で統一されています。
ここでの時間はゆっくりと流れ、まったくもってスピード要素を感じることはありません。
ラーメンは350円から。
今日は『めん吉ラーメン』550円をいただきます。
カウンターに座りたかったのですが、新幹線の座席でラーメン食べようと思うくらいチャレンジング。思わず二の足を踏んでしまいました。
メニュー札を見上げれば、その横には新聞の切り抜きが。
店主、お相撲が大変お好きなようです。
テーブルに頬杖を突き、目を閉じてゆっくりラーメンを待ちます。
休日お昼の気だるい幸せ時間。
そういえば昔アナウンサーの採用試験で、相撲を観たことがなかった若い女性の受験者が、大相撲を中継するよう指示され「二人の太った男が裸で見つめ合っている」「太った男が二人、輪の中でもみ合っている」と実況したという話を、どこかで聞いた事があったようななかったような…おまへんような屁のような…
『めん吉ラーメン』が到着しました。
「めちゃ速っ‼ これぞスピード麺!」
と言いたいところですが、大切な人を後ろに乗せている時くらいのスピード、かな。
ズルズル…ハフハフ…モグモグ…美味しい~!
優しい。そしてどこか懐かしい。これは毎日食べられる。つまり安全運転な味、かしら。うふふ。
ごちそう様でした。
・スピードの向こう側速いだけがスピードじゃない。心地良いスピード。心満たすスピード。それぞれのスピードがあったっていいじゃない。
というワケで、今日も今日とて『スピード麺 めん吉』にやって来たのでした。
売ってるかしら。
ラーメンのDVD。
さあ、スピードの向こう側へ!
暖簾をくぐって、ひとっ走り行ってきま~す。