諏訪湖ロンリーレイク
作詞:沢木 御六
作曲:宮川 琴香
襟を立てて 波止場に立つの
貴方とのデート 思い出すわ
ここは諏訪湖 ロンリーレイク
貴方がエスコートしてくれた 白鳥号
揺れるから気をつけて なんて
でも 今日は一人 ロンリーレイク
今はどこを 遊覧しているの
今は何に のっているの
今は誰を 釣っているの
二人で育んだ恋 ソフトクリームの螺旋のように
でも もう戻れない
溶けたソフトクリームのように こぼれ落ちた愛
いつまでも続くと思ってた 貴方の隣で
覚めるハズないと思ってた たとえ夢でも
船を繋ぐ舫(もやい)は もう私の手にはないのね
私以外に 好きな人ができたの?
私がキスを ゆるし過ぎたの?
それとも あの時
私がバッタソフトを 選んだから?
マロンや シナノスイートを押しのけてまで
450円を手渡した あの時 あの瞬間から
視線が刺さる 道行く観光客の
ソフトに刺さる イナゴの佃煮が
貴方の視線も つき刺さる
そんな言葉 聞きたくない
遠ざかっていく温もり 一体どうしたの
味覚だけじゃない 心もすれ違う 二人
ロンリーレイク
こんなに悲しくても 見上げれば素知らぬ顔の秋の空
ホントに 憎い人
ロンリーレイク
こんなに寂しくても イグニッションすればドカドカうるさいノーデリカシーバイク
まったく 子どもみたい
ロンリーレイク
こんなに切なくても 空腹を覚えてしまう
なんだか 馬鹿みたい
でも どうしても バッタ
いなごおやき 跳ねるわ 胸が
350円 渡したその時 その瞬間から
そして裂けたクレパス 二人の間の距離
もう戻れない 二つの物を分かち合った毎日
ソルビット水飴のように 甘いあの時代
あふれる 思い
こぼれる イナゴ
もう戻れないのね 甘くしょっぱい日々
不良少女のように足を投げ出し 口にするレッドブルパープルエディション
このぶどう味 もしかして信州産巨峰かしら
クズカゴに缶を放り バイクに跨り
ミラーから小さくなって 見えなくなって
ロンリーレイク
諏訪湖 さよならね