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ドカッとドコ行こう

略して ドカドコ!

【生の充実感】金精軒『生信玄餅』を食べてみた!!

▲富士山と甲府盆地

山梨のお土産といったら、信玄餅を真っ先に思い浮かべる人は多いと思う。

いわゆる安倍川餅風の和菓子なのだが、個包装でどこでもすぐに食べれるし、有名な戦国武将武田信玄の名を冠した商品名はインパクト大だし、なにより美味い。

そんな信玄餅に、なんと生タイプが存在するというではないか。山梨県金精軒製菓が販売する、その名も『生信玄餅だ。生の信玄餅ってなに?ヤバくない?でも、美味しそう…ゴックン。これは生唾ものだ!

 

・購入できる場所は?

通常の信玄餅山梨県以外でも売られており、比較的手に入れる事は簡単だが、生信玄餅は違う。生は数量限定であり、購入場所も限られているのだ。消費期限は3日という、ボルト並みの足の速さも影響しているのだろう。

ところがその貴重な生信玄餅を、地元山梨以外でも入手出来る場所があるというではないか。

▲激熱エリア諏訪湖サービスエリア

その選ばれし場所の一つが、長野県の中央高速自動車道諏訪湖SA下り」だ。

上りではなく下りである。販売日は火曜日土曜日のみなので、くれぐれも気をつけていただきたい。

このSAは二輪駐車スペースが建物から近いので、夏場のバイク乗りは助かることだろう。

マシンから離れ日陰で涼をとる強面の野郎どもが、一様に手にしているのはソフトクリーム。生信玄餅じゃないのは残念だが、この暑さでは致し方ないことだろう。でもみんな、イイ笑顔だぜ!

▲餅、モチ大人気

涼しいSA内に入り、人が群がっているブースを見つけ近づくと

極上の一品、生信玄餅がうず高く積み上げられている。

 

・消費期限に気をつけるべし

5個入りで税込み993円とやはり通常の信玄餅より高額だが、ここは躊躇なく手に取りレジに運ぶのが吉。なにしろ消費期限3日なのだ。すでにこの時この瞬間から、カウントダウンが始まっているのである。

▲餅の持ち運びには注意

帰路を急ぎたいが、バイクで夏の高速道路を走る際は、計画的な休憩と水分補給が重要だ。

考えてもみてほしい。走行中はギラギラの日光を遮る物はなく、常に炎天下に身を晒している状況なのだ。真夏の全校朝礼のしょ~もない校長講和の時間に、フルフェイスにライディングジャケットのヤツがいたら、それが色々な意味でどれだけ危険な行為かは想像に難くないだろう。朝礼にフルフェイス参加は絶対に止めていただきたい。

JAジューシー『エナジンジャー』で喉を潤す。

ところで、生の生姜は生生姜と書くのだろうか…すでに名前に生が入っているのに…イカイカン!先を急がねば。なにしろ運んでいるのは生。無垢な生信玄餅なのである。

 

・その生っぷりとは

さて、生信玄餅とはいったい、どんな代物なのだろうか。

▲生半可な生じゃない

まず包装が、見慣れた風呂敷包みではない。

そして、いつもの信玄餅なら、たっぷりのキナコと切り分けられた四角い餅たちが、小さな容器にギュウギュウと押し詰められているのだが、生信玄のそれはポニョポニョの丸い餅が1つ、誰に束縛されることなく包みに入っている。

だがそのノンキさが、天衣無縫さがむしろ生の自信と凄みをビンビンに感じさせる。

餅をつまむと…この柔らかさはどうだ…これは尋常ではないプニプニさだ!

指でツンツンすると、餅がモチモチと返してくる。またクイクイするとムチムチと返してくる…ああ、是非このコールアンドレスポンスをじっくり楽しんでいただきたい。これがライブ、いや生の臨場感だ!

▲粉の末端価格はいかに?

所持しているところを職務質問されたら、あらぬ誤解を招きそうなパケ…もとい小袋に入っている付属のキナコを

贅沢にもドバッと掛けて

▲パーフェクト生信玄餅の雄姿

黒蜜も掛けたら完成となる。

柔らかすぎる餅を、落とさないように慎重に口に運ぶと…う…うまい!やはりいつもの信玄餅とは、餅のレベルが段違いだ。

通常は餅を日持ちさせるために砂糖を使い硬化を防ぐが、信玄餅はその砂糖を可能な限り使用しない。本来の餅の甘みや風味、食感を十分に味わえる。これぞ生、おいしい生活だ!

キナコと黒蜜を掛けたら一応完成と書いたが、ぜひ何もつけず、まずはそのままの餅を食べて生を、それぞれの人生を楽しんでいただきたい。

 

・普通の信玄餅との比較

さて、長年の信玄餅ファンとしては、やはり確認しておかなければならない事がある。そう、通常の信玄餅だって十二分に美味しく、生にだって決してひけを取らないハズだ。

そこで、最後に両者を比較してみることにした。

▲量産型『信玄餅』の図

まずはいつものノーマル信玄餅の、切り分けられた餅を皿に乗せる。やっぱり美味そうである。

そして黒蜜をたっぷり掛け…ん?

な、なんだ、この違和感は…。

信玄餅ってこんな、草餅みたいな緑色をしてたかしら…?

そうそう、こうして小さな容器に全てがコンパクトに収まった機能美。洗練された様式美…んん?

やはり何かが違う…

まさか…こ、これは…

『出陣餅』!

▲『信玄餅』ではなく量産型『出陣餅』の図

新潟名物『出陣餅』でした~。間違えちゃった。テヘッ。

この出陣餅のお餅は風味の良い草餅で、キナコも少し塩味があり、これはこれでとっても美味い。お土産に貰ったら、間違いなく喜ばれる逸品だろう。

しかし…

その…なんだ…

信玄餅(金精軒ノーマルバージョン)

信玄餅とクリソツ!

新潟といえば、武田信玄の終生のライバル上杉謙信の本拠地でもある。これには何か思惑があるのでは…甲斐越後の両陣営に何か動きがあるのでは…と考えてしまうのは、下衆の勘繰りというものであろうか。

時代は戦国から令和

どっちの餅もめちゃめちゃ美味しいぞ。

いや、マジで。

なにとぞ餅を介した "第六次川中島合戦" に発展しないことを切に願い、今宵はここまでにいたしとうございまする。

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