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ドカッとドコ行こう

略して ドカドコ!

【バス・カレー・飯盒】バスセンターのカレーを食べたんでございます

 

ええ、ええ、もうこれくらいで十分でございます。

毎年、たくさんの薪を分けていただきまして、ええ、本当に感謝しております。

ウチの暖炉はそんなに大きくもないんですがね、冬はどんどん薪をくべるもので、いくらあっても困ることはないんで、ええ。

ああ、奥様、お手が汚れます。車に積むのなんぞは、あっし一人で大丈夫なんで。ええ、慣れたもんでございまして。

え?このチェーンソー?まあ、ハスクバーナなんていう舶来品でしてね、柄にもなく拘っていまして、へへ、お恥ずかしい話で。ハスクはバイクもある?こいつァよくご存じで。恐れ入りました。いやいや、所有なんてとてもとても。手前どものウサギ小屋じゃあ、モトコンポがやっとこってところで、ええ。

しかしなんですな、こうして夏場に自然の中にいると、童心に帰りますな。ガキ…あいや、子どもの頃は楽しかったですなぁ…こう、毎日がキラキラしてやがって、新鮮で、今日は何をしてやろうかとウズウズしていたもんで、ええ。ダチもみんな若くて威勢がよくて…アイツら今じゃ幾つくらいになってるのかな…って同級生だから同い年ですな、ハハハ。

奥様は林間学校なんてのは、行かれたことはありますかい?ああ、体が弱く別荘で避暑を…そりゃあ気の毒な話で…いえね、林間学校ってなァ夏時分の行事でしてね、学校のみんなや先生とバスに乗って高原かなんかに繰り出して、泊りがけで過ごすんですが…これがちょっと振るってましてね。よってたかった飯盒で飯を炊いたり、慣れない手つきでカレー作ったりなんかして、その面白いのなんのって。ああ、美味かったなぁ…あのカレーは…うん。

おっと、こいつは大変失礼を。まったく、つまらねえ話で長居をしちまって…え?いやいや、とんでもない、どうぞお構いなく。お昼をご馳走になるなんて、そんなもったいねえ…はあ、丁度いい昼餉がある?ちょっと待ってろ?まあ…そこまで仰るなら失礼して、寄らせていただきますが…

 

ほお…『バスセンターのカレー』っていうんでございますか。

ご子息が…お土産に買ってきた…まあ、そりゃあ大変結構な物を…確かレトルトとかいうんでしたか、これぁ。最近の若い人は、よくハイカラなもんを探してきますなぁ。

「あのバスセンターのオリジナル名物カレーを再現したしました」

と書いてありますが、あのってどのバスセンターなんでございましょうかね?新潟の?テレビでも紹介された有名なセンター?そこの構内で食べられるカレー?一日平均800杯の大人気っぷり?ほお…

そのバスセンターのカレーを、飯盒で炊いたご飯で食べると…なるほど…

え?これが林間学校だというんで?

ちょ…その、確かに「バス」「カレー」「飯盒」にと、さっきまでのあっしの林間学校話の符丁はキッチリ揃ってますが…これを林間学校かと言われますってェと…その…えっと…レトルトぉ…

あ!こ、米はこっちで研ぐんで、奥様はそちらでじっくりと監督をしていただきまして、ええ。

若い連中が一人暮らしをするようになって、初めて米を研ぐときに「米を洗う」ってんだから洗剤を使ったなんて、間抜けな話も聞いたこともありますが、まったくとんだ笑い話ですな、ハハハ。

え?今の話はどこが間違っているかですって?ハハハ、こりゃあ奥様、またご冗談を。ハハハ…冗談ですよね?

炊きあがるまでじっくり待つのも、子どもにとっては実にイイ勉強ですな。

もっとも、こちとらジッとなんかしてられなくて、飯盒そっちのけで車座になって、綺麗な札でもって…こんなことしてましたがね、へへへ。え?花札?博打?

奥様、失礼ながら札といやぁ遊戯王カードでデュエルと相場は決まってまさァね。あの夏の激闘は忘れない…小さなデュエリスト達は、今頃どうしてるのかしら…おっと、いっけねいっけね、まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!

ボンカレーに比べると、バスターミナルカレーはまた随分と大きいんですな。ああ、なるほど、1.5人前なら合点がいきました。これは食べ応えがありそうで。

え?なんです?ボンカレーのボンってのはフランス語で、「美味しい」を意味する言葉だってんですかい?ほおォ…これァ知らなかった。あっしはてっきり平凡のボンってんでね、いやはや奥ゆかしい表現をしてやがる、殊勝な心掛けのカレー野郎だと勝手に思ってました。ああ、こいつぁタメになった。帰ったら嬶に教えてやらなくちゃいけねえな。

ほほォ…ここをこうして、こう通ればバスターミナルに行けるってんで…そういやァ白山神社はどの辺りですかな。昔ィ、新潟市にある飴屋へ、一風変わった菓子を買いに行った思い出がありましてね。

inakakaoru.hatenablog.com

ご飯が炊きあがりましてございますよ。火加減に失敗してしまいまして、所謂 "おこげ" も出来てしまいましたが、真っ平ごめんなすって。飯盒飯の味わいといやァそれなんですが、カレーに合うかといいますとォ…まァちょっとした "ナン" だと思えば、どうってこともないかと、へい。

左がボンで、右がバスターミナルでございます。

こうして見比べてみると、同じカレーでも全然景色が違いますな。

バスは「昔懐かし黄色いカレー」と銘打っているだけあって、確かに黄味がかってますな。ルーはモッタリとした感じで、家のカレーってヤツですか、具もゴロゴロでこりゃあ美味そうだ。

ボンもこうして見れば、なかなか見上げたカレーですな。ルーの粘度は王道中の王道、カレーといえば大抵の日本人はこれくらいを指すんじゃないんですかね。色もなんかスパイスの深淵を感じさせるし、具もこんなに入ってましたかね。

バスはポークカレーですな。意外とスパイシーで辛さもありますが、豚肉ゴロゴロで旨味もしっかり出ているので、甘味と辛味が混然一体となって、う~ん美味い。こりゃあ1.5人前くらいはペロリでさあ。全国の老若男女がこぞってバスターミナルに寄せてきて、このカレーを食べるのはわかりますな。カレー食ったらバスにも乗れよな、みんな。

ついでにボンですが、これはビーフカレーですな。ルーに溶け出している牛の旨味が凄い。レトルトでも全然味に個性をつけられるんですな。こいつァ驚いた。

いやはや、十分に馳走になりました。

カレーに飯盒…ついでにバスでしたか、たいへん楽しゅう趣向でございました。あの夏に少しだけ、戻れたような心持でございます…フフフ。

これが林間学校かと言われましたら、またちょっと違うんでございましてな…奥様