オハヨ~ございま~す!
ひと雨ごとに緑がどんどん濃くなっていきますね。草いきれがスゴイ!
下界はガスっていますよ。雲海の下は「飯山盆地」です。
キレイ…早起きして良かった~。
ここはですね
新潟県と長野県の県境『光ヶ原高原』です。
今朝はバイク後輩ことクレイジーナカジーがCBR1000RRで後をついて…いやグイグイ先に行ってしまいます!メチャ速~い。
待って~。も~う…ちょっと…あのね…その…だから…
コラッ!ええかげんにせえよ‼ このガキ~、少しは遠慮というものを…おんどれ、もっと先輩を労わらんかい!
ウフフ…さて、さっきの雲海は長野県側。こっちは新潟県側で、目の前に広がるのは新潟の三大沖積平野の一つ "高田平野" です。日本海まで見渡せますよ。
条件が整えば佐渡ヶ島、能登半島まで見れるそうですが、見れたことあったかしら…
標高は1,100mくらいなのですが、雲がこんなに近くに見れる時もあるんですよ。
でも悲しみが汚れちまったいい大人の私たちは、雲には乗れないのでバイクに乗って下界に戻るしかないのです。
あ、あ、あ、当たりました~!
ガリガリ君1本当たり、いただきました~!
ピントが合わない~!
でも…どうしよう…一本でお腹一杯。困ったな…
「どうしたんスか。なんなんスか」
「アイス当たったのは赤城乳業さんに感謝しかないけれど、もう食べれないよ…」
「当たり棒を持って帰って、家の近くのコンビニで好きな時に交換すればいいじゃないスか」
「だってナカジー…『買ったお店で商品と交換してね!』って書いてあるよ」
「店に言わなきゃ判んないじゃないスか。なんなんスか」
天才かよ!
ありがとうナカジー‼ また一緒に走ろう!
・日本最長の雁木造
高田平野は越後国ではいち早く開発された土地だそうです。
中心都市は新潟で3番目に人口の多い上越市。かつては越後の国府であり、上杉謙信公の居城『春日山城』の城下町として大いに発展します。
高田藩の時代には居城を『高田城』に移し藩庁とし、今ではその城址跡である高田公園を中心に毎年お花見祭りが盛大に開催されます。日本三大夜桜の一つとして有名ですよね。
そして、なんといっても有名な『雁木造』です。
日本有数の豪雪地域ですので、商店や普通のお家が庇を道路に伸ばして、冬に雪がたくさん降っても町の中を移動できるようにしてあるのです。
ここ上越市の雁木は "総延長16㎞" で日本一を誇ります。
雪よけにもなるし雨の日だって大活躍。日除けにもなるので紫外線対策にも恩恵に授かっちゃいます。
ありがたやありがたや。
雁木の下は私有地です。
つまり「お邪魔しまーす」している状況なのですが、安心してください。往来者の交通のためにと、お住いの皆様が無償で提供してくださっているのです。
ありがたやありがたや。
江戸時代から造られていますので昔は木製でしたが、今は金属製も多いですね。
現在よく商店街に設けられているアーケードは、実はこの雁木から発想を得ているんですって。スゴ~イ!
・日本最古の飴屋
そんな伝統と文化の城下町にデンと店を構えるのが
寛永元年創業『高橋孫左衛門商店』さん。
日本で最古の飴屋さんです。
寛永の1624年といえば江戸幕府がスペイン船の来航を禁止した年ですよ。
「カステラなんかにウツツを抜かしていないで、日本人なら飴食え飴‼ 攘夷!攘夷!」
と将軍になったばかりの徳川家光が言ったとか言わなかったとか…
やっぱり言わなかったです。
お店の建物は国の登録有形文化財に指定されています。
なんだか緊張するなぁ。
昭和天皇が病床でも毎日楽しみに食べていた名代の『粟飴』は畏れ多いので、同じくお店を代表する銘菓『翁飴』を購入します。
水飴と寒天の飴菓子で日持ちもいいので、高田城主が参勤交代の際に持参していたんですって。
殿、わたくしめにも一つくだされ!
モグモグ…う…これは…
これは美味しい~!
上品な甘さと、モチモチとした食感で…一つ、また一つと口に運んでしまいます。こんなの無骨な侍だって、喜んで食べたに決まってる。
1893年の「米国コロンブス世界大博覧会」を皮切りに、お菓子の賞もメチャクチャたくさん受賞している逸品です。
モグモグ…越後名物か…モチモチ…越後珍菓じゃないのかぁ…
あ!飴を扱ってるんだから、もしかして「飴もなか」も商品としてあるかしら…
どれどれ…ム!
ありました~。ヤッタ~!
でも今回はここまで。
続きはまた今度~。