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ドカッとドコ行こう

略して ドカドコ!

【長野の山ん中】車山高原『単車神社』へお参りに行こー

 

前回のあらすじ!

カヲルです。「神仏を尊びて、神仏を頼らず」なんて宮本武蔵が言ったそうだけど、たまには頼ったってイイじゃん!オートバイ神社の次は単車神社へとひた走り、交通安全と年末ジャンボ当選を切に願うこの思いを、いったい誰が責められるというの!? だいたい約束の時間にいっつも遅れて来る、遅刻魔オリンピックおじさんに正論なんて言われたくないって感じ。え?武蔵の『五輪書』ってオリンピックのことが書いてあるんじゃないの?ウソ~。

inakakaoru.hatenablog.com

 

「秋の日の…ヴィオロンの…ため息の…ひたぶるに…」

「身にしみて…腹減った」

「カヲルくん、火を使うからそこで寝ていると危ないよ」

▲初めちょろちょろ…じゃない

「荒川さん、ご飯が炊けたら呼んでください…ゴロゴロ」

「前から思ってたんだけど、カヲルくんって躊躇なく地面に寝っ転がるよね、ツーリング先で。とても僕には出来ないな…」

「そうですか?だってバイクに乗る時は体むき出しで、排気ガスやら虫やらPM2.5やらの中を走るんですから、着ているライディングジャケット等が多少汚れたってヘッチャラでしょう?だからこう…ゴロゴロ…ゴロゴロ」

「いいからいいから、こっち戻って来て」

「さ、炊きあがったよ」

「ありがとうございます。しかし荒川さんの兵式飯盒は年季が入ってますねぇ。南部鉄瓶は『育てる』なんて言って、内部を絶対に触ったり洗ったりせず湯垢を付着させ大事に使うと聞きますが、この飯盒もきっと…」

「ちゃんと洗っているよ。ただのアルミだし」

▲飯盒炊爨といったらカレーでしょ

「よーし、では私が買ってきたカレー達を用意しますからね…ガサガサ」

佐渡の地獄のカレー』セブンイレブンの『激辛チキンカレー』また辛そうなのを選んできたね」

「寒いこんな日は辛いものでも食べて、体の中から熱くするってもんでしょ!」

「ガサガサ…フンフフ~ン♬ 荒川さんはなに地獄がいいです?」

「僕が地獄カレーを食べるようだね…」

▲調理時間数分のお手軽地獄

「出来ました~!激辛『佐渡の地獄のカレー』です。♬ ハ~佐渡ェ~、アリャサアリャサ」

「お、民謡『佐渡おけさ』だね」

「♬ 雪の新潟吹雪に暮れて、佐渡は寝たかよ灯が見えぬ。とかくこの世は一天地六、辛さギリギリ勝負をかける」

「途中から歌詞が違うような…」

▲コンビニで買えるお手軽激辛カレー

「で、こっちがセブンのブートジョロキアブレンド『激辛チキンカレー』です!まあ言っても大手コンビニの商品ですから、激辛と謳っていますが所詮万人向けに置きにいった辛さでしょう。フフン」

「どうかなぁ」

「ヒ~‼ 辛い~っ!ジョロキアだー!」

「紅だー!みたいに、腕をXにして叫ばなくても。どれどれ一口…うん、辛いけどトマトの酸味が効いた美味しいチキンカレーだね」

▲両方とも辛くて美味しい

「地獄カレーはどうです?」

「こっちも辛いは辛いけど、豚の旨味がしっかりする美味しいポークカレーだよ」

「モグモグ…不思議と屋外だと普段は無理な辛さレベルの食べ物もいけますよねぇ…モグモグ」

「部屋で一人、辛さと正面切って対峙するよりも楽なのかもね」

「ごちそうさまでした!さて、体もポカポカになりましたし、単車神社まで張り切って走りますか。奥様が新車で購入したCC110の納車参りに行かなくちゃ!」

「妻より僕がほぼ乗ってるんだけどねぇ」

 

トトトトト…

「着きましたー‼ 長野県茅野市車山高原。ここに単車神社が鎮座ましましているんですよ」

「高原にあるとはいやはや…標高は1500mくらいかな」

▲そこに道があれば排気量なんて関係ない

「しかし、CC110は坂道でもパワフルに登りますねー」

「原付二種だからといって侮ることなかれ、だね」

▲やっぱ関係ある

「それに比べて私の原付は坂道登らないんだよなぁ…以前モトコンポを車山へ持ってきた事がありましてね」

「乗ってきた、じゃなくて持ってきたんだ」

ギュイン!ギュイーーーン!パリパリパリ

「一応空冷2ストだから排気音が勇ましいんだよねぇ」

チャッ…

「一見カッコいいけど2.5馬力だからねぇ」

▲単車神社境内(?)にある茅の輪

「荒川さん、単車神社さんの参道前にある茅の輪をご覧ください。なんとバイクを押して一緒にくぐることが出来るんですよ」

「ほほぅ、これは面白い趣向だね」

「それでは失礼して…」

ジャリジャリ…

ジャリジャリ…

「荒川さーん、どうですかー?」

「ああ、なんとも有難い、とても清々しい気持ちになるね。ぜひ全てのバイク乗りに、愛車と共にくぐって貰いたいよ」

「それをゴールドウィングやバルカンに乗ってる人の前でも言えますかー?」

「そりゃあ重くて大変だろうけど」

▲玉砂利を突破せよ

「じゃあ私も!」

ジャリジャリ…

「ふぅ~…重い…」

「あの、カヲルくん、XR230の車両重量は122kgと軽いバイクだと思うんだけれど」

「高原で空気が薄いから…」

「そうかなぁ…スーハースーハー」

▲体力に自信ないバイク乗りは無理すんな

「この前は平気だったのに…」

モトコンポの重量は45kgだからね」

「ヤッホー!しかしバイク乗りは一台も来ませんねぇ」

「知らないのか…来るのが大変なのか…」

「原付二種でも来れるのに~。仕方ない、全バイク乗りを代表してお参りをしときますか」

パンパン!

「今年もバイクで楽しませていただき、ありがとうございました」

「来年ものんびりバイクに乗れますように」

「あと年末ジャンボを…」

「ん?なんて?カヲルくん」

「あ、いや。世界平和をですね…」