ケンタッキーにしない?
そんなこと言われなくても、クリスマスになればみんなケンタッキーフライドチキンに行きこぞってチキンを買う。七面鳥を食べる本場のアメリカ人から「なんのジョークだよ」「こいつは傑作だ」「日本人ならヤキトリだろ?」「ピザとチーズバーガーあとドーナツも頼むぜ」とかなんとか言われようが、もはや季節の風物詩なんだから仕方がない。
だがここ日本でも、諸々の事情でケンタッキーを食べられない人達が一定数はいるはずだ。
例えば「自宅近くにケンタッキーがない人」や「時間的に激混みのケンタッキーを避けざるを得ない人」また「死んだ婆ちゃんの遺言がケンタッキーだけは食べてくれるなの人」や「バックスクリーン三連発の悪夢を思い起こすバースを彷彿とさせるカーネルおじさんが苦手な槇原寛巳な人」などだろう。
そんなクリスマスチキン難民とも云える人々、迷える子羊に対し温かく門戸を開く店舗が身近にあった。
2023年12月現在、47都道府県すべてに店舗がある「開いててよかった」「近くて便利」でお馴染みのコンビニ大手セブンイレブンだ。
▲骨のあるヤツ
レジに向かえば、そこにホットスナックコーナーがあるのは日常風景だろう。ケースを覗けば『ななチキ』や『アメリカンドッグ』など魅力的な商品がズラリと並んでいるが、この時期に満を持して上段へ陣取るのが『ななチキ(骨付き)』税込380円だ。
よく見て欲しい、この大ぶりなチキンを…しっかりと付いた骨を…この面構えを…クリスマスだ…クリスマスがここに居るぞ!
おまけになんと、今なら12/25(月)までの期間中に2個買うと50円引き、4個買うと100円引きの大盤振る舞いキャンペーン中だ!これはもうタダみたいなもんと言ってもいいだろう。
という訳で、さっそく4個を購入した。
辺り一面にイ~イ匂いが漂う。
▲そのまま食べても美味しいけれど
たまらず1個にかぶりついてみると…ジュ~シ~。チキンは肉厚だが決してパサパサしておらず、プリプリジューシーで美味しい。そして程よくスパイシ~。
これは十分ご飯のおかずにもなる味だろう。もはやビスケットやコールスローなんて、ナンパな物を一緒に食べてる場合じゃない。こうなったらご飯を食べたい。それもチキンの旨味を活かした炊き込みご飯を!
用意したのは日本を代表するブランド米、魚沼産コシヒカリの新米だ。やるからには妥協はしたくない。
【作り方】
その1:兵式飯盒に米を2合入れる。
その2:そこに骨付き『ななチキ』を1個…
いやさ3個投入する。
以上である。
▲なにも足さない、なにも引かない山崎スタイル
材料は米と骨付き『ななチキ』のみ。他に味付けなど一切しない。いや、必要ない。
ケンタッキーで使用されるスパイスは11種類で構成されており、その配合を知る人は世界でたった3人という正に秘伝の激旨スパイスだ。対する『ななチキ』も11種類のスパイスを使用しており、決して味でも引けを取らない炊き込みご飯が出来るはずである。
炊きあがったぞ。
飯盒で米と一気に炊かれたチキンはしっとりとして艶っぽく、どことなく色気を感じるのは恋人たちが愛を語らう聖なる夜でもある、クリスマスの魔法に私もかかってしまったという事なのか。
▲ちょっぴり骨の折れる作業
アチチ!熱々のチキンから肉と骨を取り分ける際は、くれぐれも火傷に注意していただきたい。アチチ!
3個の『ななチキ』では多いと思うかもしれないが、2合で炊くなら丁度いいだろう。
かき混ぜる際にしゃもじから伝わる迫力ある重さ、立ち昇る芳醇な香り、目の前をすべて茶色にする豪華な見た目、どれをとっても満足に値するレベルだ。カロリー?野暮なことは言いっこなしだ。
お茶碗に盛りつけてみた。
お米ひとつぶひとつぶに脂がコーティングされていて、これは美味しそうだ。
チキンもさらに柔らかくなっている。プリップリだ。
▲骨抜きになる味
いただきます。 そしてメリークリスマス。
ハフハフ…モグモグ…美味しい~!ご飯に骨付き『ななチキ』の旨味がしっかり移っていて濃厚~!スパイスが効いたななチキの味付けが、もともとしっかりしているのでモリモリ食べれちゃう。やっぱり3個で丁度よかった~。
コールスローやホットパイのクリームシチューもいいけど、白菜の浅漬けと味噌汁も最高!鳥だしでだし茶漬けにするもいいかな~…モグモグ…クリスマス最高~。
ふ~、食った食った。
あ…ホホホ。えっと、みな様もお近くのセブンイレブンで骨付き『ななチキ』を購入し、炊き込みご飯にして聖なる夜を過ごされてみてはいかがだろうか。では、メリクリ~!