ZZZ…Z…う?
…ううう…う?
…うーん…暑い…いや
熱い〜!
爽やかな朝の陽射しじゃないのよ、もう。
ゆっくり寝てもいられやしない!
・夏だから高原に行こう
そんな猛暑の週末は、涼しい高原へ行くに限る!
ちょっと走れば山の上なんだから。田舎に住んでて良かったー。
ここ車山高原の標高は1500mくらいだから、吹き抜ける風はホントに爽やか。灼熱の下界とはまさに別世界です。
今日はバイクじゃなくて、車でやって来ました。だっていくら高原が涼しいと言っても、出掛けるには暑い中ガレージからバイク引き出して、それからブーツ履いてジャケット着て、んでグローブつけてヘルメット被って、そのあと排熱で足をアチアチに焼かれて、道の駅で慌ててアイス食べたら頭キーンって…っていったいなんの修行!?
それに引きかえ、車はエアコン使えてチョ〜快適。
半袖短パンで、なんなら寝起きのパジャマで乗ったってお構いなし。ノドが渇いたなら、ヘルメット取らずにマウントレーニア飲めるし。
でも流石はビーナスライン。バイクで走っている人達も多いこと。
だけど颯爽と走っているあの人もあの人も、この酷暑の中ガレージからバイク引き出して、ブーツ履いてジャケット着て、んでグローブつけてヘルメット…
もう止めて!週明けは仕事でしょ!悪いこと言わないから、ほっともっとの唐揚げを肴に檸檬堂を昼間からチビチビやって、エアコンの効いた部屋で「路線バスで寄り道の旅」でも観賞して、明日への英気を養った方がいいのに 〜。
・夏でも車山高原スカイパークスキー場行こう
さ、『車山高原スカイパークスキー場』で一休み。
県外ナンバーの車が多いな〜。みんな考えることは一緒で、涼みに来たのかな。
ファンタプレミアムレモンでも飲む…ん?
『単車神社』‼
こ、これは車山高原オートバイ神社の御朱印!
そう、ここ車山高原は誰が言ったか知らないけど、いわゆる "バイク乗りの聖地" と呼ばれていて、2021年8月に『車山高原オートバイ神社』も創建されたのでした。
今日もさぞや、気合の入ったバイク乗り達が族々、じゃなく続々と参拝のために集まって…
ちょっ、待てよ‼
バイクたったの1台!
っていうか、2輪専用駐輪場がスキー場の入り口から、またずいぶん奥に変更されてる! これは端っこ!まさに辺境!つまりすみっコぐらし!
去年バイクで来た時には専用駐輪場なんかなくて、なんとな~く入り口近くのスペースに停められたんだけどな〜。
だってオートバイ神社のお社がある場所って
スキー場入り口すぐ横!
初見は見落としちゃうかもしれない、油断できないシチュエーション。どんなに排気量があろうが、何百馬力を誇ろうが、全てのバイクが平等に最徐行を強いられる。そう…ここオートバイ神社の前ではね。
とにかく、駐輪場をあんな奥に設置されたら、愛車から神社まで結構歩くことになって、下界から涼を求めはるばるやって来たバイク乗りたちはゲッソリだろうなぁ。
それじゃあ、私もお参りを...
あ、あれ…無い⁉
去年あった場所にお社が無いッ!キレイサッパリ!忽然と!跡形もなく!
これは一体どういうこと!? まさか、私が車で来たから?バイクに跨った、童心あふれる輩にしか見えない神社だったんじゃ…
んん?
こんな石階段あったっけ?
ひょっとして、この上に…
ちょっと!ちょっとちょっと!
ワイルドに組まれた古墳の石室みたいな、あの中に見えるのは…
あったー‼
オートバイ神社の社です!
どうやら遷宮されたみたい。やれやれ、心配した〜。
でも、こうしてオートバイ神社を前にして、私、なんだかモーレツに恥ずかしい…
バイクに乗っても来ず、汗ひとつかかず、涼しい顔してTシャツにバミューダパンツ姿でお参りをしようなんて、オートバイ神社の正しい参拝スタイルじゃないと思うの。
パンパン。
神様。今度は心を改めて、ちゃんとバイクに乗り、革パン革ジャンで汗みどろ、ヘルメットで髪の毛ペッタンコの正装でお参りに来させていただきます。
帰ったら久しぶりにガレージに入ってプラグ交換でもしようかな…その前にパピコ買ってエアコンの効いた部屋で「路線バスで寄り道の旅」でも鑑賞して明日の英気を...