嬬恋 鬼いづる
作詞:沢木 御六
作曲:宮川 香琴
鬼が出るか 蛇が出るか
いつだって一か八か あんた
鬼も十八 番茶も出花
綺麗になった私を置いて 今は何処にいるの
鬼に金棒 お前がいれば
あの時口にしたあの言葉 もう一度聞かせてください
まるで百鬼夜行 ふたりで過ごしたあの時間
世間の冷たい風が肌に食いこむ 無骨な岩のよう
忘れてしまいたい
あんたという 鬼を押し出してしまいたい
でも…
心の鬼が身を責める
あゝ ここは嬬恋
鬼いづる
天の邪鬼 いつだって子どもみたい あんた
鬼瓦にも化粧 綺麗になった私を捨てて
今は何処にいるの
鬼も角折るみたいに 時々見せるあの優しさ
厚いコンクリートで 守ってください
寺の隣に鬼が棲むなんて 二人で過ごしたあの灰色の街
良い人ばかりじゃなくて でも悪い人ばかりじゃなくて
渡る世間に鬼はない 誰が言いだしたの
統計は取ったの エビデンスがほしい
来年の事を言えば鬼が笑う 笑うなら笑うがいいわ
少し早い除夜の鐘 打たせてください
もう2021年も 残りわずか
忘れてしまいたい
あんたという 鬼を押し出してしまいたい
でも…
心の鬼が 鬼火山が身を責める
あゝ ここは嬬恋
鬼いづる