『島と大地の実り』『ポカリスエット ステビア』とか、未だに売ってそうな店内…
・朝の気温は6℃
おはようございまーす。
長野の朝寒のみぎりは、時候の挨拶でもなんでもなくリアルにみぎりってます。
寒~い!
冬がそこまで来て…ではなく、すでにやって来て座敷に上がり、茶碗の蓋を裏返して茶碗の右側に置き、お茶を一口飲んでまずは味、次に香り、そして色を楽しんで寛いでいる状況といってよいでしょう。
山間部の路面凍結に注意は必要ですが、まだまだ早朝をバイクで走りたーい!
でも、この時期のツーリングは寒さで体力がドンドン奪われていきます。体温を保つためにエネルギーが消費されるのでしょうね。1985年にバンダイより発売された『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』でQ太郎が、空を飛ぶ時はまあ仕方ないとして、普通に歩いていたってたたずんでいたって空腹ゲージがグングン減っていき、道に落ちている団子だのおにぎりだのを貪って体力を回復させたかのように、途中のエネルギー補給が重要になるのです。
予報では今週末のお天気は良さそう。朝早く出掛けたいけど…コンビニでの朝食も何か味気ないし…でも食べないと体もたないし…ウーン、とりあえずブルボン『きこりの切株』を食べながら沈思黙考…
「どうしたんだい?まるで根を張ったように動かないじゃないか。切株だけに」
⁉ その声は…うまい事を言った後に司会の春風亭昇太さんの顔をチラ見する三遊亭円楽さんのような、なんとも言えないこのバッドフィーリングは…
「早朝ツーリングの朝食で悩んでいるようだね」
やっぱり! " バイクモーニング親父。" こと荒川さんじゃないですか!
「そうなんですよ。朝はちゃんと食べなくっちゃ。パワーがたっぷり詰まっているコーンフロストを食べて、元気出すんだ、GOGOGOッ!(声:内海賢二)と昔の人はよく言ったものですよね。ささ、とりあえず一株どうぞ」
「や、ありがとう。朝の7時からご飯を食べさせてくれる食堂があるのだけれど、どうだい?滋養強壮・栄養補給に不安なく朝駆けといこうじゃないか」
「ホントですか⁉ やったー!」
「6時30分に集合しよう。寝坊しないようにね」
「寝ないで行きます!」
「ちゃんと寝よう」
・寒い時期のツーリングには注意が必要
ということで週末の早朝、高速のパーキングエリアで合流です。
さむ~い!寒風を切り裂いて長時間走るには、お互いにつらいネイキッドバイクです。
ここはひとまず
『RAIZIN HARD GINGER』でファーストエナジーチャージをしておきましょう。
生姜は体を温めるといいますからね。ゴクゴク。でもブルブル。
綿入りのグローブをしてきてよかったぁ。
この『KETT』のグローブとも長い付き合いですが
入り口付近にジッパーがありまして、開けると…
ジャーン!
グローブカバーが入ってまーす。
これでハイウエイを飛ばしている時の急な雨でも、グローブを濡らして冷たい思いをすることはありません。やったぜ!
装着しているヒマないけど…
荒川さんは『RAIZIN FRUITIY THUNDER』を飲んでますね。
でも、寒い時期の水分補給は諸刃の剣。走行中、寒さによる利尿作用でトイレに行きたくなり休憩 ⇨ コーヒーを飲み暖まり出発 ⇨ すぐさまトイレに行きたくなり休憩 ⇨ コーヒーを飲み暖まり出発 ⇨ すぐさまトイレに…という負のスパイラルに陥る恐れがあるからです。
そういえば幼少の頃、先生に「なんで子どもはお酒を飲んじゃいけないの?」と尋ねると、「ビールとかお酒はな、利尿作用というのがあってだな、オシッコに行きたくなってしまうんだ。お前たち、45分の授業のあいだ我慢してられるか?トイレに行きたいなんて言ったら、先生指さして笑うぞ。それでもいいのか?子どもは黙って甘い物でも食べてろ」と恩師に説明を受けなんだか納得してしまい、好きだったドラ焼きやお饅頭でいいやと思ったものでした。仰げば 尊し 和菓子の恩…なんちって。
「おーい、出発するよ」
・もはや木曽街道の名所
「お疲れさま。さあ、着いたよ」
「こ、ここは…」
「長野県塩尻市、国道19号線"木曽街道"沿いにある『食堂SS』じゃないですか!」
「ほう、知ってたのかい?」
「木曽路を行き交う車だろうがバイクだろうが、自転車だろうがセグウェイだろうが、この店を気にしない人はいないのではないでしょうか。いや、いない!」
「セグウェイによる公道走行はダメだよ」
「だから昨年、お盆休みの時に来たことがあるんです」
「お店もお盆休みでした…」
「それは残念だったね…」
「ベンチで一人、コーラ飲みました…」
「気の毒に…さあ入店しよう」
・メニューの種類は100種類以上
「まさかここでご飯を食べれるなんて…ネイキッドの自分が」
「駐車場も広いし、木曽街道を利用するトラックの運転手さん達も有難いだろうね」
「陽が燦々と入る店内はポカポカ~。それ以上に店内から温もりを感じますねぇ。寒風の中、走り着いてよかった。身も心も温めて貰えるなんて…ネイキッドの自分が」
「昭和生まれには、もはやアミューズメントなんだよ、この空間は。なんだか懐かしいんだよね」
「すごいメニューの数!これは、選ぶのに時間がかかっちゃう。でも嬉しいな…こんなに選択肢をいただけるなんて…ネイキッドの自分が」
「あの…カヲルくん、さっきからネイキッドがどうとか言っているけど…いったい」
「え?だって食堂SSの "SS" はスーパースポーツ…」
「SS乗りしか利用できない食堂じゃないよ、ここは。だいたいSS専門の食堂なんてあったら行ってみたいよ、むしろ」
「な~んだ、それならそうと、早く言ってくださいよ~。おばちゃん、お冷じゃなくて熱いお茶をくださーい!」
「急に元気が出てきたね」
荒川さんは『普通定食』をチョイス。
ホカホカご飯にお味噌汁、冷奴にお新香と、サバの味噌煮。これは美味しそう!
「そうそう、食堂SSの "SS" の意味だけどね…」
「あ、私のが来ましたよ!」
私は『とん汁定食』を頼みました。
100円アップするだけでお味噌汁がとん汁になるのですから、選ばない手はないですよね。いただきまーす!
「SSは "サービスステーション" を意味しているのではないか、とか "サービス" と "スピード" ではないか、などと様々な憶測が飛び交っているのだけれど…」
「ハフハフ…なるほど…モグモグ」
「どうやら創業者の "佐藤 進" さんという方のイニシャルだというのが有力情報で…」
「モグモグ…あーなるほど…ハフハフ」
ごちそう様でした!美味しかったー。
「『絶メシ』…?」
「テレビドラマのロケ地にもなったようだね」
「いやはや、つくづく末永く続いて貰いたいお店ですよねえ」
「まったく同感だね」
ありがとう、食堂SS。
必ずまた来るよ、食堂SS。
その時も、ネイキッドで。
「そっちはトイレだよ。出口はこっち」
スミマセ~ン。