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ドカッとドコ行こう

略して ドカドコ!

【燕三条鉄入珈琲】追い鉄のララバイ

鉄の町燕三条の朝は早い。

工場に張り巡らされたパイプから吹き出る蒸気で、朝陽も霞む情景が今日も今日とて繰り返される(想像)

「あと10分だけ...」「あと5分...」「あと10秒…」

平日の朝に布団の中で時を数え、いつまでも居座る睡魔とフワフワ毛布の肌触り、そしてなにより己と格闘し、ともすれば敗北しそのまま枕を濡らす人もいるだろう(ダメじゃん)

▲異能生存体コーヒー

そんな朝には目覚めの一杯。熱いコーヒーを飲み、体の芯から覚醒させたい。

そしてそのコーヒーが一風変わった、鉄の意志を持つ職人集団の町により生み出された燕三条鉄入珈琲』だったのなら、眠気など鞴(ふいご)で吹き飛ばすが如くだろう(鉄だけに)

ドリップバッグに熱湯を注ぐ。容赦なく注ぐ。

カップの中で弾けるコーヒーの香り。それが俺たちのララバイ。吹き飛ばせ、この眠気を(いい匂い)

▲言うなれば運命共同体

燕三条鉄珈琲に使用されているコーヒー豆は、ブラジル、コロンビア、ホンジュラスお日柄も良くのホンジュラス他。灼熱の太陽が影刻む南米の焼けた大地が産んだ、いずれも一筋縄ではいかぬ面構えの豆たち。

お好みで砂糖、ミルクを入れるなど所詮は遊びだ。鉄入珈琲は鉄入パウダーを入れる「追い鉄」により完結する(鉄分3㎎配合)

付属のパケ…もとい小袋からジジリウム…もとい鉄入パウダーを出し、鼻から吸う…もとい小指につけて少し舐めて貰いたい。ほんのりと甘さを感じるだろう。

これは…上物だ(合法)

▲いよいよクライマックス

サラサラサラ…漆黒のコーヒーへと消える、パウダーの流れはスローモーション。

黒く塗りつぶされ、すべて過去に消える。だが、過ぎゆく過去に未練など、無いさ俺たちはDummy Boy(Dummy Boy)

▲信じるか、信じられるか

よくかき混ぜて完成した、燕三条鉄入珈琲は苦い。一口飲めば、体の中でとめどなく燃えるこの炎。

カフェインと鉄とが織りなすなんだかわからないケミストリーにより、もはや深い眠りなど訪れるはずも無く、今夜は月が俺たちを嘲笑うことになるだろう一杯(早く会社行け)

▲賭けるか、賭けきれるか

追い鉄パウダーは別売りもしているので、興味がある方はぜひ。

吹き飛ばせ、この眠気を。生き残れ、ただこの日を。