いくら信州が山ん中だからってマクドナルドくらいあらァ!
モスバーガーだってあらァ!おやきの次くらいに食ってらァ!
だけどバーガーキングなんて長野で見たことない…食べことない…。ワッパー?お隣新潟のわっぱ飯なら食べたことあるけど…。
え?ワッパーは英語で「並外れてデカいもの」って意味?だから大きいバーガーなのでワッパーって…なんか、なんかカックイイ〜!食べてみたいー!
というワケで調べてみるとなななんと、長野県の北の端っこ小谷村にバーガーキングが、あのワッパーがあるというではないですか!それも長野県下でここ一店舗のみ!
地図で確認すると、栂池(つがいけ)雪の広場店と記されています。よーし、さっそく人口3,000人に満たない小さな山村に現れた、バーガーキングに会いに行ってみよー!
栂池雪の広場があるという、小谷村千国乙に到着です!
・キング捜索
ここからは車を乗り捨て、徒歩でお店を探します。賑わっている場所に向かえば、すぐに見つかるはずです。
小谷村は、長野オリンピックで有名な白馬村のお隣。雪質が良い立派なスキー場があるので、シーズン中はウインタースポーツを楽しもうと大勢の観光客が訪れます。
はは〜ん、ひょっとしてバーガーキングはゲレンデの食事、通称ゲレ食の店舗として営業してるのかな?
それならそれでイイ感じ。あのちょっと行ったゲレンデの辺りかしら?
見当たらない…バーガーの王様のくせに、奥ゆかしいな。
あの建物に入って、村民の方に尋ねてみよう。
あの~、バーガーキングってどこにあるんです?
え?ここでチケットを購入して?
そこの階段を上って?
ゴンドラに乗って?
(ゴンゴンゴンゴン…)
(ゴンゴンゴンゴン…)
(ガタガタガタガタ…)
(ワイワイ…ガヤガヤ…)
ってゲレンデのど真ん中じゃんー!
・場違い感ハンパない
当たり前ですけど、どいつもこいつもウエアーを身にまとい、スキーやボードで来店してきます。
フリースにマフラー、スカートにUGGのブーツという「今日は寒そうだから少し暖かい格好でお出掛けしようかな、ウフフ」なんて出で立ちでゲレンデに佇んでるのは私だけです。
転校してきた初日の学食のような、余所余所しさを周囲から感じるのは気のせいではないでしょう…ちょっと‼ アンタたちだってバーガーキングを食べたくてレジに並んでるんでしょ!? なら一緒じゃん!装いに大きな隔たりはあるかもしれないけどバーキン仲間じゃん!
栂池店のメニューの中で一番デカい『ダブルワッパーチーズ』を必要以上に声を張ってオーダーし、店内を睥睨できる席に陣取り高々と腕を組んで出来上がりを待ちます。
それにしても外国の方が多い…っていうかほぼ外国人。メチャ多国籍。
まさかこんなダイバーシティが信州の山奥にて花開いているとは…この多様性ならスキーやボードもしないのにゴンドラ乗ってハンバーガー食べに来たって許されるよね。ホッ。それにしても、本当に様々な言語が飛び交ってて…ん?クレ○ジージャ○プくらいわかるよ馬鹿野郎!(北野武風)
あら?空耳かしら。オホホホホ。
・ワッパー飯
直火は、うまい。
いきなり主張がスゴイ。直火って、パティを直接火で炙ってでもいるのかしら。
んんん~、いい匂い‼
お肉をしっかり焼いた、焦げたような燻製のような香ばしい匂いがします。お腹空いた‼ こちとら遠路はるばるゴンドラに揺られてやって来たんです!「いのち短し バーキン食せ乙女」のゴンドラの唄状態なのです!
ガブリ…モグモグ…美味しい〜!
直火で焼いたパティは、どこまでも香ばしくてスモーキー。牛肉のガッシリした食べごたえで満足感UP!フレッシュなトマトやレタスによる野菜摂取で罪悪感DOWN!シャキシャキした玉ねぎと、タルタルソース&チーズがよく合う!
大きいバーガーを意味するワッパーですが、これならペロリです。美味しかった~。
ふー、食った食った。
こころなしか、足がさらに深く雪に埋まるような…ズボズボ
じゃあ、スキーヤーやボーダーのみんな、いやさバーキン仲間のみんな、またね!
(ゴンゴンゴンゴン…)
(ガタガタガタガタ…)
(ゴンゴンゴンゴン…)
ただいまー!
ちっともファストフードじゃなかった小谷村のバーガーキングだったけれど、ウインタースポーツを楽しむ人、もしくは時間にチョ~余裕がある人は行ってみて。味はサイコーなんだから!