「田舎で暮らしてると、不便なコトってありますよね、荒川さん」
「不便?なんだろう。あんまり感じた事はないけどね、カヲルくん」
「荒川さんは千葉のご出身じゃないですか」
「そうだね。大学卒業まで千葉で過ごしたよ」
「千葉って東京から近いじゃないですか」
「隣だからね。東京へ進学したけれど、なんたって実家から通っていたくらいだから」
「そうでしょうそうでしょう。そんな首都圏暮らしをしていたからには、やはり田舎では不便を感じずにはいられないでしょう」
「だから不便なんて別に…」
「『カレーショップC&C』が近くに無ければ不便でしょ‼」
「し、C&Cカレー?…ああ、京王電鉄が経営しているカレーチェーン店のことだね」
・LOVE ❤ C&C
「そう、朝とか突然に『C&Cのカレーが食べたいな〜!』『今日はC&C&自分しちゃおうかな~!』『仕事行きたくないな…』なんてC&Cカレー欲が発動したとしても、クッ…田舎じゃどうしようも出来ない…人はなんて無力なんだ...」
「仕事行きたくないはC&Cと関係ないけど…まぁ確かに京王電鉄沿線を中心に店舗展開しているから、首都圏で生活していなければなかなか食べられないよね」
「ところがですよ荒川さん!ここ長野県伊那市の中央道小黒川パーキングエリア(下り)に、なななんと首都圏以外では唯一のC&Cカレー店舗があるんです‼」
「お、本当だ。高速道路PAのフードコート内に、C&Cがナチュラルに収まっている」
「...『小黒川定食』ってなんだろう…」
「C&C以外は頼んじゃダメだよね、この流れで」
「危ない危ない…カレー以外にも魅力的な商品がラインナップされているもんだから、誘惑にかられてしまいました…」
「券売機がC&C専用ではなくフードコートと共有というのが、またのんびりしていてイイよね」
・C&CはCoffee & Curryの略
「フンフフ~ン♬ 早く来ないかな~、C&Cカレー」
「カヲルくんも大学は東京だよね。よくC&Cは食べていたのかい?」
「主に吉祥寺南口店の松屋でカレーを食べてました」
「C&Cじゃないんかい」
「そうそう荒川さん、あの『リビングじゃない。居間でしょ!』の名ゼリフでお馴染みの林修先生がですね」
「そんなセリフだったかなぁ…」
「その林先生がC&Cの大ファンで、進学のために上京してから今までに、なんとC&Cのカレーを1200杯以上は食べたと豪語しているんですよ~」
「林さんは58歳だから、18歳で東大に入学して以来40年間も通い続けてるのか。きっと青春の味なんだろうね」
・実は創業1968年の老舗カレーチェーン店
「カレーを口に入れると…まずはルーの50%を占めていると云われる玉ねぎの甘味が広がって…その後に28種類ものスパイスが織りなす複雑な辛さが追いかけきて…美味しい~!」
「うん、しみじみ美味いね。派手さはないけれど、ちっとも飽きのこない懐の深いカレーだよ。長く愛されている訳だ」
「お土産コーナーで売ってるレトルトも見逃せません」
「自宅でも手軽にこの味を楽しめるのは嬉しいね」
「だけど、やっぱりお店で食べるのが一番。夏休みやお盆休みに長野へ来られることがありましたら、ぜひ信州名物C&Cカレーを食べてみてくださいませ~」
「勝手に長野の物にしちゃダメだよ」