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ドカッとドコ行こう

略して ドカドコ!

【最強メシってマジ?】『キューちゃんバターご飯』を食べてみた!!

もうどれくらい『きゅりのキューちゃん』を食べていないだろうか。発売から60年以上愛されている、もはや国民食ともいえるキュウリの醤油漬けなのだが、正直ここ数年は口にしていなかった。

ところが先日、カーラジオから流れる販売元「東海漬物」のCMを聴いた途端、俄然キューちゃんを食べたくなってしまった。時報CMの短い時間という制限下にも関わらず、公式がなんと「キューちゃんの一番うまい食べ方は『キューちゃんバターご飯』だから‼」などと、公共の電波を使い高らかに宣言、かつ挑発をラジオの前のみんなにしているではないか。

本当に美味いのか。実際に食べてみることにした!

 

・米を用意するのだまずはお米を用意する必要がある。折しも季節は初秋。場所によっては米の収穫がすでに始まっていることだろう。

キューちゃんの一番うまい食べ方に敬意を表し、ここは是非とも米にこだわりたい。

米といえばコシヒカリコシヒカリといえば魚沼産!

というわけで、新潟県南魚沼市に向かい、まずは高台からコシヒカリの様子を確かめる。

眼下に広がる田んぼの稲穂はすっかり色づいている。黄金なす大地とはこのことだろう。

米を買うため『雪国観光センター 魚野の里』に着いたとたん、目に入った『魚沼はちみつ食パン』というのぼり旗を見て、一抹の不安を感じる。

米の聖地であるここ魚沼でパンを推すということは、いうなれば阪神ファンで埋まる甲子園球場ジャイアンツのユニフォームを着て観戦するのと同様な行為といえる。脳内が一瞬パニックを起こすのも無理はない。

はたして新米はあるのだろうか。

その心配は杞憂に終わった。「新米入荷しました」の頼もしい文字。

日本穀物検定協会による米の食味ランキングで、当たり前のように毎年「特A」を獲得する魚沼産コシヒカリ。豪雪地帯の豊富な雪解け水と、寒暖差のある土地で育まれた令和4年の米たちも、ふっくら炊きあがるその瞬間を今か今かと待っている塩梅だ。

お土産用に、300グラム(2合)のお手頃サイズを購入することもできるぞ。

さあ、新米の魚沼産コシヒカリも手に入れた。キューちゃん最強メシへ向けて、細工は流流、仕上げを五郎丸歩…もとい御覧じろだ!

 

・飯盒で米を炊くのだどのお宅にも常備されているであろう兵式飯盒で、コシヒカリを一気に炊き上げる。

飯盒炊爨はジュウジュウ吹くのを見たり、ピチピチと鳴る音を聞いたり、クンクン匂いをかいだりと、わりかし忙しく立ち回る作業なのだが、これもひとえにキューちゃん最強メシに辿りつくため。一切手を抜くことはできないのだ。

          よし、炊きあがったぞ!

お茶碗にふっくらとよそい、準備完了。

天下の魚沼産コシヒカリが、さらに新米というブーストをかけて待ち受ける丸い茶碗という名のリングで、キューちゃんは伝説を作ることができるのか。キューちゃん…出てこいや!

 

・無塩バターを使うのだそうそう、これこれ。キューちゃんといえばこのパッケージだよね。

「パリポリ♪ うま!」の文字と共にパッケージに印刷される、ラッパーよろしくキャップを斜めかぶりするキューちゃんは七代目だYO!初代はハチマキにオーバーオールという和洋折衷のナイスガイ。

そして今回、キューちゃんをビクトリーロードに導くのがバターの存在だ。それも無塩バターにこだわる必要がある。なぜならバターに塩味があれば、緻密にブレンドされた4種類の本醸造醤油で構成される、キューちゃん本来の味を邪魔してしまうからだ。

ホカホカご飯に、躊躇なくバターをのせる。

罪悪感など、キューちゃん最強メシの前では毛ほども感じない。最高に「ハイ!」ってやつだ。

そして震える箸でキューちゃんを、そっとバターご飯へランディング。

ふつくしい

これがキューちゃん最強メシ『キューちゃんバターご飯』である。

だが、これではまだ完成とはいえない。そう…

こうだっ!

こう!こう!こうして…キューちゃんとバターとご飯を箸でよく混ぜて…米一粒一粒がバターでコーティングされるくらいに…こう三位一体に…そして口にかっ込んで…カチャカチャ…ハフハフ…モグモグ…

美味いぞー!

理屈抜きで脳が「あ、美味いです」と判断してしまう美味さだ。シンプルがゆえにインパクトも大きく、オツムがクラクラする状態はまさに「キュークラ」といっても過言ではない。これは…危険だ!

なのでご飯2杯目は

江戸むらさきごはんですよ」で

ハフハフ…モグモグ…カチャカチャ…

こっちも美味いぞー!

というわけで、最後はキューちゃんバターご飯に恐れをなしてしまった形なのだが、その味はまさに最強の名にふさわしい実力。新米のこの時期、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

因みにオススメは、茶碗の底へヒタヒタに残るくらい迷わずバターを使うこと。アッチに行って、戻ってこれなくなってもしらないんだから。