群馬名物『焼きまんじゅう』をご存知だろうか?
え?知らない?ホントに?
ダセ~ッ‼ 群馬に置いてかれても知らね~ぜ!
▲町を歩けば売ってる
日本三大うどんの一つ水沢うどん、ブランド肉である上州牛を使ったすき焼き、顔は四角でも味はまろやかのペヤングと群馬には美味しい食べ物いっぱいあるが、それらを寄せつけず真の群馬名物として隠然たる力を持っているのが焼まんじゅうである。
▲群馬っこのソウルフード
小麦粉を発酵させて蒸したまんじゅうに、黒砂糖などで甘くした濃いィ味噌ダレを塗りたくって焼き、あとはからっ風に吹かれながら本能の赴くままにかぶりつく。
それが上州スタイル。
2018年に我々の前から忽然と姿を消した群馬発祥の伝説のコンビニ「セーブオン」でも、同じくローカルの雄である焼きまんじゅうを販売していたという話を聞いた事がある。マジで?コンビニで?レジ横で売ってたっての?ホットスナック的な感じで?…ホカホカを買って食べてみたーい!
セーブオンで「パワーエナジー」はよく買ってたけど、焼きまんじゅうは知らなかったなぁ…懐かしいなぁ…
▲県外車もぞくぞく集合中
本日焼きまんじゅうを買いに訪れたのはセーブオン、ではなく群馬県原町にある「火群庵」。群馬県下に8店舗をも展開している焼きまんじゅうのやり手、焼きまんじゅう界のイーロン・マスクと言っても過言ではないだろう。
▲炭火でじっくり焼いてます
残念ながら感染症拡大予防のため、店内での飲食はご遠慮ください~。つまり出来立てアツアツをすぐさま頬張る事は出来ないのだが、そこは猫舌なのでノープロブレム。
物価高が叫ばれる昨今、1串260円が高いのか安いのかは他県民からするとサッパリ判らない。
▲旅先のカロリーはプライスレス
焼きまんじゅうのカロリーは1串500kcalくらいあると云われており、なかなかのエリートカロリー食品ではあるといえよう。
ただ、地方の名物を前にしてカロリー制限だの健康志向だのを持ち出すのは、野暮の極みだろう。仮にお土産で福島の『ままどおる』や宮崎の『チーズ饅頭』を貰ったとしよう。それらを前にしたら例え会社のデスクでも、後先考えず遮二無二食べまくるのが粋というものではないだろうか。
というワケで、他県からえっちらおっちらやって来た身としては、焼きまんじゅうとアン入りの焼きまんじゅう、両方で1000kcal超えをオーダーするに決まってるじゃーん!
じゃーん‼
左側3つのがアン入りで、4つのが無印の焼きまんじゅうである。
炭火で焼かれ、タップリと味噌ダレが塗られたまんじゅうから絶えずイイ匂いがして、あ~もうたまらない。コイツ…誘ってやがる…
▲塗られている、というより味噌ダレでヒッタヒタ
たまらずかぶりつくと…みたらし団子なんて目じゃない物量で押し寄せる味噌ダレの甘じょっぱさと、焼き目のついたまんじゅうはモッチリムチムチで噛むほどに小麦の甘さが口の中で混然一体となって…
これメチャ美味ーい!
▲縛られるものは何もないんじゃ‼
一部の県民からは全盛期の大仁田厚ばりに邪道と言われるアン入りにも、矢も楯もたまらずかぶりつくと…さっきまでの口の中のお祭り騒ぎに今度はまったりと重い甘さも加わって…
これもメチャ美味ーい‼
邪道の何が悪いんじゃーっ‼ ファイヤーーーッ!じゃなくウオーターーーッ!
群馬の新名所八ッ場ダムも、思わずビックリして放水をしてしまう圧倒的美味さ!
うまい、うますぎる、十万石まん…いえ焼きまんじゅうです!
まるで中国の黄山か、餓狼伝説スペシャルのタン・フー・ルーのステージみたい。
だけど車やバイクですんなり行けちゃう場所にあるんですよ、八ッ場ダムって。
しかしこの激ウマ焼きまんじゅうを、普段からお気楽極楽に食べられる環境にあるなんて、群馬県民最高かよ‼
でも「いいな~」「うらやましいな~」「自分もかくあるべし」なんて焼きもち焼かず、そこのキミも群馬に行って焼きまんじゅう焼いてもらおう!