春を探しに行ったのです。
匂います匂います。
ありましたありました、フキノトウ。
土の中からこんにちは。
手についた土の匂いも春の山。
場面はとつぜん山から海へ。
海を渡ってくる風が髪を撫でます。
ヘルメットでペッタンコ、だけど。
乗ってきたバイク、ジェベルの名は造語だそう。
山という意味のアラビア語 "JABAL" が由来みたい。
アラビアといえば、イタリア料理のアラビアータとはまったく関係ないのです。
アラビアータはイタリア語で「怒り」という意味のこと。
怒りなんて感情は、ホント~にムダばかり。
いつもニコニコ、笑顔でいたいものです。
防波堤の上でアラビアータじゃなく、新潟のB級グルメ『イタリアン』をいただきます。
中華麺にトマトソースが掛かった、ヘンテコな食べ物。
潮風の中、イタリアの優男二コラ・コンテのように格好つけてイタリアンを口に運ぶと、ここはもう港町キオッジャ。
でも中華麺。
そして爪のなかには春山の土。
ご愛嬌。