ちょいちょいちょい～。もう完全に顔でビビらせにきてるっしょ～。
ギャアアアって、声大きい大きい～。
いちいちオーバーリアクションなんだからさ～。
「なんでイナゴいれたん⁉」
「イナゴって美味いんだ⁉」
知りませんて～。オレに訊くなて～。
『いなごおかき』
言うてもそんな入ってないっしょ。イナゴて～。
ほら～、やっぱり～。
イナゴ～。見当たらないから～。お疲れさまッス～。
ただの「おかき」じゃん。正解は、越後製菓～！なんて言うとりますけど～。
え？手が？震えていたって？
いやいやいや～、武者震い武者震い～。ういッスういッス～。
「長野県内の居酒屋などでは定番のメニューとして提供されている」
ないないない～。見たことないから～。
ほら～、盛ってる盛ってる～。居酒屋にイナゴってあり得なくない～？
どうしたって信州といえば、虫とかアブノーマルな物を盛んに食べていると思わせたいもんだから～。フェイクニュースフェイクニュース！
信州で生活してケッコー経ちますけど、食べ物、他都道府県とあんま変わらないですから～。
『野沢菜生ふりソフトクリーム』とか。
『マヨどらバーガー』とか。
『ポンちゃんラーメン』とか～。
みんな普段食べっしょ～。さッスさッス～。
「イナゴの佃煮を粉末にし、香ばしいおかきにまぶした、ほんのり甘く後を引く美味しさ」
ポ…ポリポリ…確かに美味しいけど…これはほぼナッシングイナゴ。ロストイナゴ。デカダンスイナゴ。的な～。
え？また手が震えてるって？ブルってる？
ちょいちょいちょいちょい～。だから武者震いだって～。しゃッスしゃッス～。
まあホント、イメージ先行ってマジよくあるワケで～。ヤバ～。
『いなごソフト』
はい出ました～。信州いただきました～。いなごの佃煮はいりま～す。
オッケーオッケー。ういッス～ういッス～。
お姉さん、いなごの佃煮トッピングサービスお願いしまッス～。あ、自分、金払ってもいいんで。なんつッて～。ッスッス～。
ッス…
～…
はい解散ッス～。
お疲れさんッス～。
