なにっ!? 殺しっ!?
ああ、な~んだ。
ことわざ『味噌の医者殺し』のことか。ビックリした~。
お味噌はメチャメチャ体に良いので、モリモリ食べていればお医者さんはいらないノンノンと昔から言われています。なんたって必須アミノ酸がすべて含まれているという万能食品ですからね。
でも、「リンゴ」も 医者いらずと言われていたような…あと「柿」とか…確か「腹八分目」も医者いらずって…多いな…なんだか
「いったい何人いるんだよ!」
でお馴染みの "家康が最も恐れた男" と同じフレーバーがしますねぇ。
というわけで、お昼ご飯を買いに長野市にある善光寺門前みそ『すや亀』さんにやって来ました。
・味噌を買う家には蔵は立たない
でも買って‼ ここのは美味しいから!
創業明治35年の老舗。現在は三代目となる長野市民のソウル・ブラザーズです。
百余年にわたり信州味噌を守り続けていますが、味噌以外にも漬物をはじめ『カレーみそ』などの加工味噌、『みそチョコレート』といったお菓子、はては『みそソフトクリーム』まで、伝統にあぐらをかかず味噌サイドから歩み寄りを見せているのも、長く愛されている理由なのでしょう。
食べてる食べてる。店の奥で。
自慢のお味噌をふんだんに使った食事を店内で楽しむことも出来ます。でも、今回はテイクアウトにしましょう。
すみませーん『焼きむすび弁当』のBセットくださーい!
ただいま~。
事務所に戻ってきました。手洗いうがいをしてと。
包装紙に描かれるのは "亀" のロゴマーク。「亀は万年」末永くお店を続けて貰いたいものです。ん?
…箸袋を10枚集めると『みそソフトクリーム』を貰える…
億年は続けて貰いたいものです!
焼きおむすび(×2)と、みそ漬けと卵焼き…うーん、たまらない。
いただきまーす!
ガブリ…モグモグ…美味し~い)^o^(
お味噌の焼きおむすびは勿論ですが、お醤油がしみ込んだ焼きおむすびも美味しい!
モグモグ…ムッ、着信です。この登録は…
バイク公務員こと、キャンプ・マスター・ヨーダーじゃないですか。
もしも~し
「今年こそ夏休みはちゃんと消化しているのか?」
「勤労感謝汗を流す喜びを絶賛実感中です」
「今年の暑さをなめるな!休みをしっかり取って心身のリフレッシュを図ってこそ、クリエイティブな仕事が出来るというものだ。そして、しっかり納税しろ‼ これからキャンプをするから来い!」
「持ち物は…」
「入浴用具くらいだな」
「タオル一本でマッハで行くよ!」
やったー、図らずもキャンプに行ける事となりました。そうと決まればサッサと早退です!
・キャンプといったらオフ車
バイクに乗り替えて、フルスロットルでキャンプ地点に向か…
ややっ?
なにやら黒い管がバイクの足元に落ちていますね。
これは確か…
ドレンチューブです。振動で抜けてしまったのでしょう。キャブレターとつないでいたバンドは見当たりません。
エンジンかフレームのどこかにチューブが引っかかって、よく落とさずに家までたどり着けたものです。よかったぁ。
しかし、これは捨て置けません。急いで装着しましょう!
人を待たせていますからね。突貫作業でサイレンサーとエキパイを外し、キャブレターにアクセスできるようにしました。
これでよしっと!
しかし今年は暑い日が続くなぁ。アチチ…
ちょっと『レッドブル オーガニック シンプリーコーラ』を飲んで息をいれましょう。
ゴクゴク…ふ~
もう9月かぁ。そういえば東豊製菓の『くるくるぼーゼリー』が9月に製造終了になるんでしたっけ。購入できるのは在庫のみというのですから…寂しくなるなぁ…ゴクゴク……東豊製菓といえば『ポテトフライ』も美味しいんだな、これが。
あっ‼ 急がなくちゃ!
とりあえず、その辺にあったチューブクランプで固定してと…
チューブ「…戻って来ちゃった」
キャブ「入れよ…んだよ何時だと思って……まぁ…その……おかえり」
元鞘っていいな~。
タイヤの空気も入れとこうっと。
XR230の空気圧は前後ともに2.00Kgf/㎠です。自転車用の空気入れを使って…シュコシュコ…大きなバイクのタイヤもこうして空気を入れています…シュコシュコ…コンプレッサーもありますが億劫で…シュコシュコ…音も大きいし…シュコシュコ…そういえば昔から
『空気入れ』
って呼んでますが、正式名称はあるのでしょうか。"エアーポンプ" ? "フロアポンプ" ? はたまた…
おっと、急がねば!
ひと仕事を終えて、なんだか眠くなってきました…
少しだけ横になってと…ZZZ
いやはや、なんとか明るいうちに今日のキャンプ地、長野県中野市にあります斑尾高原温泉『まだらおの湯』キャンプ場に到着しました。
あいかわらず入り口を見落としそうになりましたが、未舗装路に構わず突入です!
・ひとつタープの下
ズザザザザーッ!!
「お待たせーっ」
「ずいぶん時間がかかったな」
「えーっと、ほら仕事に区切りをつけるのって難しいじゃない、なかなか」
「なにを情けない事を言っている。何事もメリハリが大切だ。人は超人でもない限り、長時間を集中し続けるのは難しい。要は集中と緩和だ。生産性を上げるための時間管理術に『ポモドーロ・テクニック』というモノがある。25分の作業と5分の休憩を1ポモドーロとし…」
「ポモドーロといったらトマトを使ったイタリア料理だね。ということは、今日の夕食はイタリアの~」
「いや、カレーだ」
グツグツ
「レトルトカレーも美味しいよね!」
「明星『トマト酸辣湯』を持ってきたんだ。お店で食べるくらい美味しいよ~。お湯を入れてください」
「自分の分は自分で入れろ!まったく…まあいい、蓋を開けておけ。中華三昧…フン。インスタントは所詮インスタントとして味わうべきだな。物事は身の程を知って楽しむべきだ。…美味いな」
「でしょ~」
お腹も一杯になったし、まだらおの湯で一汗流しましょう。
アルカリ性単純温泉。17:00以降は大人250円で入浴できます。おっ得~。
「…」
「どうした?」
「こまかいお金が無い…」
「俺が払っておく。出世払いだぞ」
「大きなお金も…」
「早く出世しろ!」
「いや~、いい湯だったね~」
「今日はXRだったが、ドカとかちゃんと乗っているのか?」
「正直、夏場の日中に空冷大型はキビシーよ…以前、新潟の寺泊 "魚のアメ横" って呼ばれる、人でゴッタ返している市場通りの信号待ちでオーバーヒートしてね。そのままバイクを路肩に乗り捨て、フルフェイスで観光客に交じってお魚を見定めたっけ」
「とんだ無法者だと思われただろうな…」
夜も更けてきました。
気温も適度に下がり、虫の音も耳に心地よいです。
「…ヨーダー、起きてる?」
「…なんだ」
「学校に "黒板消しクリーナー" ってあったでしょ」
「ああ、チョークの粉を吸引するアレだな」
「こまめにスイッチのオンオフを繰り返して、バイクの排気音ごっこしたよね~」
「早く寝ろ!」
・マジあけぼの感
小鳥のさえずりが朝の訪れを知らせてくれます。
その昔、ヨーダーがここから近くの野尻湖でキャンプをした時、朝方に
「フゴッ!フゴッ!」
とテントを鼻で押す動物がいたんですって。
「おそらく食べ物の匂いに惹かれたイノシシだな」
とヨーダーは推測していますが、私は野尻湖名物 "ナウマンゾウ" だったんじゃないかと睨んでいます。こんな展示型マイルームオープンマインド状態で寝ていたのですから、クマさんとかが来訪してこなくて本当によかった…
朝食はいつもの伝で辛いラーメンです。確かにシャキッと目が覚めるのですが…朝から辛いモノはやはり…
でも、スムージーとコーヒー牛乳が用意されているので、中和できるよう気は使ってくれているのでしょう。持つべきものは友だなぁ。
「清々しい朝だねー。本当に空気が爽やか。お湯を入れてください」
「自分の分は自分で入れろ!まったく…まあいい。危ないから少し離れてろ」
朝食を済ませ、撤収しはじめたヨーダーの横で、コーヒーの香りを楽しみます。
残暑厳しいとはいえ、朝に吹く風は秋の訪れを感じさせます。
「秋の日の ヴィオロンの…」
「そこを退け。あっちでコーヒーを飲んでいろ」
相変わらずスゴイ手際の良さです。片手でも瓶の中に帆船の模型を組み立てられるのではないでしょうか。
「いつも俺一人で片付けているようなものだな」
「あの…ゴミの追加を…コーヒーの」
「さっさとこっちに寄こせ!まったく…あとは忘れ物はないな?」
「楽しかった~。リフレッシュできたよ!ありがとう」
「働くは "傍を楽にする" ともいうが、自分の健康あってこそだ。体を労わって、そしてしっかり納税しろよ!」
「了・解!」
キャンプの後は、祭りの後のような一抹の寂しさが残ります。でも、それも含めてキャンプの魅力。いい気分転換になりますよ。
ちょっぴり非日常を味わうために、準備から設営、撤収まで、ぜひ楽しみながらやってみてくださいね~。
全部やってないけど。